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『シェアド・コンテンツマーケティング(41)』アメリカのマーケターへの調査で見えてきたSEOコスト事情。

最終更新: 2019年11月24日


コンテンツマーケティングと聞くとSEOと考える向きも多いようですが、厳密には違います。しかし、コンテンツマーケティングをSEOと位置付けるマーケターも多く、実際にアメリカでは重要なSEO対策の第2に位置付けられています。今回はそんなアメリカのSEOのプロたちが、どこにコストをかけてSEO対策を行っているのか、その実情に迫ってみます。


主な内容

  • SEOのプロが明かすアメリカ企業のSEOの実情

  • SEOにかけるコスト

  • 費用の分配

  • もっとも緊急性の高いSEOの対策

  • もっとも成果があったSEOは?

◇◇◇◇◇◇◇

■SEOのプロが明かすアメリカ企業のSEOの実情

アメリカでもSEOは重要なウェブマーケティングの施策です。そもそもSEOと言う考え方自体がアメリカで生まれたものです。

当然、企業もSEOに相当な予算を向け対策を行っています。

そこで、今回はアメリカのSEO専門業者、seoClarity社(イリノイ州)が行った米国企業240社向けの調査結果(The 2017 State of Enterprise SEO Report - seoClarity)に基づき、アメリカでのSEO事情を見てみます。

240社にはさまざな企業規模が含まれていますが、今回の調査結果では以下の3つの規模に分けています。

  • 大企業(従業員500人以上の企業)

  • 中規模(従業員101人~500人の企業)

  • 小規模(従業員1人~100人の企業)​

まずは重要なポイントして以下の点を挙げています。

  1. 大企業の45%は月に20,000ドル(約240万円/$1=\120)以上のコストをSEOに向けている。

  2. SEO対策に充てる人員は平均して2〜5人である。

  3. 64%はSEOの結果に満足している。

  4. 非リンク対策は最も困難なSEOと認識している。

  5. ページ速度とインデックス・ランキングが最も重要なテクニカルSEOの2つと認識している。

  6. 40%はコンテンツがSEOで最も緊急な課題と認識している。

  7. 59%はテクニカルな内部対策が最も効果的なSEOと認識している。

  8. 85.7%は完全なモバイル対応化(モバイルレスポンシブ)の対策を計画している。

いかがでしょうか?貴社のSEO対策を比べてみて、何か思うところはありますか?

■SEOにかけるコスト

まず、調査対象企業240社が、2017年SEOに充てた月間の費用は以下の通りの結果になっています。(1ドル=120円で換算)

  • 20,001ドル以上(240万円~)

18%

  • 10,001~20,000ドル(120万円~)

13%

  • 5,001〜10,000ドル(60万円~)

14%

  • 2,501~5,000ドル(30万円~)

19%

  • 1,001~2,500ドル以上(12万円~)

9%

  • 1,000ドル未満(〜12万円)

27%

64%が月に30万円以上のコストをかけているという結果がでています。その中でも月に120万円以上のコストをかけている企業は31%です。

企業規模別にみると、コストのかけ方も随分変わってきます。

既に書いた通り、大企業の実に45%が月に240万円以上のコストをかけていますが、逆に小規模企業の27%は12万円未満となっています。やはり従業員規模とコストのかけ方には相関関係がありそうです。

■費用の分配

費用の分配には面白い結果がでています。

大中小企業の全てがテクニカルSEOに最もお金をかけており、次いでコンテンツ制作が2番目となっています。その後がトラフィックの分析、被リンク対策が続いています。

掛ける費用の大きさは別にしても、その配分の順位は全規模企業とも同じです。

これについては、どの規模の小規模企業が実際にどれだけのコストをかけているかが不明ですので、詳しくはわかりませんが、おそらくコンテンツ制作に予算を振り分けられる企業は、小企業の中でも、比較的従業員規模が大きい企業と推測できます。20名や10名以下、あるいは5名以下の企業では、ほぼコストはかけれないでしょう。

もし、20名や10名、あるいはそれ以下の従業員規模の企業がそれなりにコンテンツにコストをかけていたとすると、しっかりと儲けが出ているか、あるいはコンテンツ制作企業であること以外に、あまり合理的な理由をみつけることができません。もう少し詳細な内訳が欲しいところです。

いずれにせよ、この辺りは日本とも大きな認識のズレはないのかもしれません。

■もっとも緊急性の高いSEOの対策

さらに興味深いのが、こちらの調査結果です。

調査対象企業の40%が、SEO対策で緊急性が高いものとして、コンテンツ制作と答えています。本来、コンテンツマーケティングとSEOは別ですが、アメリカでも、コンテンツマーケティングはSEO対策の一環として行う企業が多いことが分かりました。この辺りは日本のコンテンツマーケティングブームとも通じるところがあります。

さらに、この結果を企業規模別に見てみると、また異なる側面も見えてきます。

例えば、大中企業はコンテンツマーケティングを緊急性の高い対策のトップと位置付ける傾向があるのですが、逆に小企業はそう考えてはいません。小企業では被リンク対策を緊急性の高い対策のトップと考えています。先ほどの予算配分とも矛盾する結果がでています。

おそらくこの背景には、本来は被リンク対策に取り組みたいところですが、難易度が高く効果的な取り組み方が分からないため、取り急ぎ、わかり易い、あるいはブーム的なコンテンツマーケティングをやらざるを得ない、という本音があるのかもしれません。そのため、実際の予算配分と緊急性の認識にズレが生じているのでしょうか。

実際問題として、コンテンツマーケティングは、なかなか成果として表れないため、お金や人員などリソースに限りがある小企業が、コストやマンパワーをかけて優先的に手をつけるマーケティングではありません。成果を見ないままリソースだけを食いつぶし、悲惨な結果を招く恐れがあります。

一方、大中企業は、資金や人材的にも比較的余裕があり、成果に時間がかかっても、じっくりとコンテンツマーケティングに取り組める体制があるので、実際の予算配分と緊急性の認識にも整合性が取れる結果が出ているのではないでしょうか。

■もっとも効果的なSEOは?

この回答にも面白い結果が見えてきます。

大中小のどの企業も、テクニカルな内部対策が最も答えています。

  • テクニカルな内部対策

大企業:65.4%

中企業:66.7%

小企業:53.2%

複数回答が可能な設問のため、「最も」効果があったと考える1つの答えにはなっていませんが、エバーグリーンコンテンツやブログなど、コンテンツ制作が効果があったと感じている企業は、企業規模で差があるにしても、総じてそれほど多くないようです。

  • エバーグリーンコンテンツ

大企業:31.2%

中企業:26.9%

小企業:24.3%

  • ブログ

大企業:13.2%

中企業:21.8%

小企業:34.8%

これらの結果を見ても明らかですが、コンテンツマーケティングは、実際に成果を実感しづらいSEO対策と言えます。特に小規模なスモールビジネスの事業者が取り組みむには、費用対効果の面からも負担が大き過ぎます。日米でも、緊急性のある重要なマーケティングの施策と捉える傾向には変わりがないようですが、資金や人員など、リソースが限られる事業者は優先的に取り組むべきものではありません。

#コンテンツマーケティング #コンテンツマーケティングのコスト #SEO



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